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あれこれとカウンセリングのことを考えるブログです。
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こんばんわ。

今回は、心理テストの王者、MMPIについて触れます。王者って、日本では夢のまた夢なのですが、このMMPIって。

知能検査のWAISと、人格検査のMMPIは、心理テストのなかでは精度の高い代物です。けれども、MMPIはアメリカでは断トツで使われているものの、日本ではほとんど使われていないような気がします。残念なことですね。

心理テストとしては精度が高いと書きましたが、いやー、それはあくまで心理テストのなかで、という意味です。ちょっと説明が必要でしょう。

たとえば、飲酒運転をしたときに、警察の厄介になると、「ハーしてください」というわけで、息を測定されますね。呼気のなかに含まれているアルコール分を測定しているわけです。もっと言えば、呼気のアルコール濃度を血中のアルコール濃度に換算して、一定の数値以上であれば飲酒運転の判定が下されるわけです。タイーホです。

このとき、測定器具の精度が問題になります。ハーと吐いた息が血中のアルコール濃度と高い相関を示さなければ、それはタイーホのための器具としては使えません。精度が低く、結果にそのつどむらがあれば、そんなもの使えないわけです。

精度の高い、物質を測定する器具とは違って、心理・教育系のテストの基準は低いです。実体のない、非物質的なこころや、心理特性、行動特性を測定しようとするわけですから、無理もありません。具体的な数値は示しませんが、OKの基準はかなり違っているのです。

そのような限界を踏まえて、MMPIは、心理テストのなかでは精度が高いです。かなり。

けれども、あるときバリバリの実証主義者である心理学者と話をしたときのことです。彼は測定装置としてテクノロジーの最先端に位置する器具を使って研究しているのですが、そんな彼が、私にこんなことを言いました。MMPIは精度が高いという私の意見に対して、「いいや、問題でしょう。MMPIも」。

いやはや、東京の都心にそびえたつ超高層ビルの住人と、北海道の田舎者の違いに等しいような会話でした。MMPIすら認めていない心理学者は、かなりいるのです。その人は脳科学系の人でしたが。

そのような限界を踏まえて、私はMMPIを使っています。カウンセリングのためにです。物質と精神を同じ尺度で計測することができないのは、誰しも分かっているでしょう。物質を測る物差しには劣るという意識で、精神を測る物差しを使うのではありません。全く違う価値観、世界観の下で使っています。限界をよく理解した上で。

ではまた。

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