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あれこれとカウンセリングのことを考えるブログです。
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こんばんわ。

今回はリスト・カットについて考えます。リスカは誰が行うのかなんて変なタイトルかもしれません。他でもない、リスカする本人が行うわけですから。しかし、果たしてそうなのか?

リストカッターが右利きであれば、おそらく右手にカッターを手にして、左手の手首にそれを押し当てるはずです。ここには、切る側の手と切られる側の手があります。能動と受動のペアです。実は、ここに二人のパーソナリティが紛れ込んでいるのです。つまり、リストカッターは一人二役で、リストカットという一つの行為を遂行するわけです。

ある場面を想定しましょう。

リストカッターのA子さんは、精神科医との診察時間に、ポケットのなかにカッターを忍ばせてやってきました。診察室に入って着席すると、それを取り出してこう言います。

「先生。これで私の手首を切ってください。」

精神科医は、それを聞いてギョッとします。そして、こう言います。

「そんなこと、できないよ。」

A子さんは諦め、精神科医の目の前で、自分で自分の手首を切りました。

(中略)

精神科医は、A子さんの手首を止血し、縫合しました。そして包帯を巻きながら「こんなことしちゃだめだよ」とつぶやきます。A子さんは「はい」と頷いて涙を流します。

さてさて、これはフィクションですが、一人二役の意味がわかりやすいはずです。切る人の役割を精神科医にお願いして断られたA子さんは、その精神科医に断られた役割をみずから演じています。傷つける人と、傷つけられる人が、そこにはいます。

けれども、それだけではありません。最後には、傷ついて痛みのある人と、その人を労わる人、慰める人がいます。

複数のパーソナリティがペアとなって次々に現われました。ここでもう一度最初の問いです。さて、「リスト・カットは誰が行うのか」。

リストカッターが一人で、こっそりとリスカするときには、このような複数のパーソナリティがやり取りしているはずです。能動と受動のペアとしてです。もちろん多重人格という意味ではありませんが、このようなペアは、人間の心を構成する基本的な単位なのです。

カウンセリングの際に、カウンセラーが身につけておきたい視点です。

ではまた。

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