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あれこれとカウンセリングのことを考えるブログです。
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こんばんわ。

みなさんは現象学がお好きですか。そうです、フッサールの、あの現象学です。

実は先日、日本を代表する現象学者、山口一郎先生のお話を、たっぷり拝聴する機会に恵まれました。ありがたや、ありがたや。本物の現象学者が語るフッサール現象学にふれ、至福の一日でした。先生、ありがとうございます。

フッサールの本を読んでもチンプンカンプンであった概念が、とても分かりやすく解説されました。具体的な、生き生きとした実例とともに。いやはや、独学にて学ぶ身としては、一気にフッサール現象学が迫って来た気分です。

ひとつだけ意外に思って、山口先生に質問したことがあります。それは、フッサールがブーバーよろしく我と汝なる言葉を使って語っていることに関してです。それは、イデーンのⅡにあるのだそうです。いやはや、一生の不覚。フッサールは日本語で読めるものはほとんど持っているのですが、訳書のイデーンのⅡ-2だけ欠けていました。どうも、それに書かれているようです。

私はいままで、トイニッセンの「他者」に書かれているフッサール理解をしていました。つまり、対話的な思考ではなく、伝統的なモノローグ的、独我論的な思想として、フッサールを理解していたのです。けれども、山口先生のお話を聞いて、それが誤解であることに気がつきました。私も間違っていましたし、おそらくトイニッセンもフッサールを誤解していたようです。間主観性って、我と汝に近いのですね。独我論的な超越論的自我が他我や世界を構成するのは確かにフッサールのいったことですが、フッサールには実はその先があったのです。後期の著作まですべて含めると、トイニッセンの立論は、実は誤解であったように思います。私も。

帰宅してから、山口先生のペーパーを引っ張り出して、あらためて眼を通しました。すると、ありました。「他者の現象学Ⅲ」に収められている、「汝の現象学に向けて」です。はっきりと書いてあるではありませんか、トイニッセンの誤解が。あー、見落としていたようです、私。迂闊でした。

フッサールはともかく、現象学とブーバーの対話哲学を融合しようとされている山口先生の思想は、これから私たちのカウンセリング論、臨床心理学をリードしていく思想であると思います。融合などという考えはご本人にはないのかもしれませんが、私から見ると、山口先生のなかではすでに一体化しているように拝見いたしました。

いやはや、ノックアウトされた一日でした。日本の人間性心理学の領域で、これから注目されていくはずです、山口先生は。カウンセリングを志す人は、ぜひ先生の日常性を問う「現象学ことはじめ」から入門してください。

ではまた。

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