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あれこれとカウンセリングのことを考えるブログです。
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こんばんわ。

今回は、人間性心理学の誕生についてつぶやきます。カウンセリングを生業とする者はみなさんご存じでしょうが、まあ、お付き合いください。

マズローの古い分類になりますが、カウンセリング領域の第一の勢力が精神分析学、第二の勢力が行動主義心理学、第三の勢力がこの人間性心理学です。来るべき第四の勢力としてトランスパーソナル心理学が挙げられていましたが、現代では、人間性・実存・トランスパーソナル心理学という名で、ひと括りにされているようです。

さて、人間性心理学の旗揚げは、ロジャーズやマズローなどが一堂に会した、1964年の会議にさかのぼることができます。旗揚げされてから、やっと半世紀が過ぎようとしているところです。日本に人間性心理学会が創立されたのは、たしか1980年です。

人間性心理学は、行動主義や精神分析に対する反省から生まれてきたムーブメントです。つまり、人間を刺激や反応といった要素に還元するのはどうか、無意識に翻弄されるだけでわれわれの意識や主体性はどこにいったのかなど、それまで見落とされてきた大切なこと(全体性、創造性、愛、自由、などなど)を考えなおして、カウンセリングに人間性を回復させる運動でもあったわけです。

現在は多様化しているようですが、この立場が日本に導入されようとする頃は、人間性心理学と言えばロジャーズ一色であったのかもしれません。アメリカでこの立場が旗揚げされたときは、すでにヨーロッパの実存哲学や、現象学や、人間学や、精神病理学なども取り入れられ、アメリカとヨーロッパの思想が合流する接点にあったようです。

以前はよくこんなことが言われていました。人間性心理学のカウンセリングには具体的な技法がない。人間性とか実存を口にするだけ。これ、他の流派のカウンセリングが人間性心理学を批判するときの、決まり文句だったのです。いまはもう違います。さまざまな技法が取り入れられて、この流派の内部も多様化しているのです。浅い歴史ながらも、現在進行形で進化を遂げているのです。

人間性のカウンセリング、私がいま定めている方向はこれです。哲学かぶれだからということではなく、人間とは何かと言う、根本的な問題について考え続けたいからです。あ、これって哲学的なことかもしれませんね。人間にとってあまりにも自明であるからこそ、手暗がりの私たちには容易に見えてこない世界、それが人間性なのかもしれません。

カウンセリングを研究するとは、すなわち人間性を研究するということ。

ではまた。

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