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あれこれとカウンセリングのことを考えるブログです。
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こんばんわ。

カウンセリングって、もしもこうだったらとか、ああだったらとか、可能性の世界といいますか、ヴァーチュアルな世界で泳ぐようなところがあるように思います。今回は、この人生が二度あれば、あなたならどうするというテーマで書きます。

人生が二度あればなんて、まるで井上陽水さんの名曲のようですね。あの歌は、父親のことをうたったもののようですけどね。ライブアルバムが圧巻でした。なにせ、泣きながら歌っているようで、聞いている側はジーンとくるのですよ。

さてさて、本題です。

特殊な宗教観をもっている人であれば別ですが、ほとんどの人は人生は一回きりで、死んだらもうおしまいと思っているようです。私にはどうなのか分かりませんが、人生は一回こっきりのものとして話を進めましょう。

カウンセリングのなかでクライエントのお話を聞いていると、もしも自分の人生をやり直せるとしたら、ああしたかった、こうしたかったという言葉が聞かれることがあります。クライエントから自発的に聞かれなくても、タイミングを見計らって、カウンセラーの側が積極的に問うこともあるはずです。ドラえもんのどこでもドアとか、タイムマシーンをイメージしてもらって。

そこでクライエントが描く世界は、そのほとんどが自分が生きてきた現実、歴史性とは正反対のものがほとんどです。実際に登場した配役をそのまま使ってシナリオを変えたり、配役をすっかり変えて別のストーリーを使ったりです。共通しているのは、やはり実際に生きてきた人生とは別の人生を生きてみたい、生きて見たかったという願望ですかね。

アクチュアルな世界はもう変えることができません。私たちはすでに生きてしまった歴史を変えることはできないのです。SFの世界だと可能ですけどね。でも、ヴァーチュアルな世界だと、擬似的に人生を生き直すことも可能です。フィクションですけど、そこで人生を生き直してみると、ちょっとだけ気分も変わってくるようです。

ナラティヴの世界では、人生のストーリーを語り直すことの大切さが強調されて久しいです。これもまた大切なことと思います。語り直すことは、オルタナティヴを選択して創造することであって、すでに終わったストーリーとは別の世界へ移行することを意味しています。でも、語り直したからといって、澄んだことが変化するわけではありません。

いいえ、変化するはずです。

意味が変わるのですね。ストーリーが変化することによって。これって、すなわち人生が変わったということではないでしょうか。実証主義的な世界観と、社会構成主義的な世界観では、このあたりの理解が正反対になるはずです。観念論と実在論の対比もそうですけれど。

人生が二度あれば、そう思うクライエントは少なくないでしょう。でも、もう次の人生はいらない、この一回こっきりの人生だけで十分という人もいるでしょう。カウンセリングのなかでは、いずれの人も存在していて、まさに人それぞれです。そして、人生のプロセス段階によっても、同一人物であるにもかかわらず違ってくるのです。

カウンセリングはクライエントに人生を二度体験させるものではありません。でも、いまある人生と別の生き方を指し示すことはできるように思います。

ではまた。

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