忍者ブログ
あれこれとカウンセリングのことを考えるブログです。
[184]  [183]  [182]  [181]  [180]  [179]  [178]  [177]  [176
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

こんばんわ。

カウンセリング心理学の世界に、受動的攻撃性という言葉があります。今回はこの受動的攻撃的な現象について触れたいと思います。

あからさまに攻撃するのではなく、それとなく、暗に攻撃することを受動的攻撃性としておきましょうか。このような潜在化した攻撃性を向けられた相手は、言葉以前の態度に触発されてイライラを感じます。腹が立つわけですね。はたから見ると、むしろ受動的攻撃的な人が落ち着きはらっていて、その人に触発された相手の方が何だかイライラしているわけです。

カウンセリングの場面でもよく見られる現象かもしれませんね。クライエントが落ち着いていて、カウンセラーがいら立っているような。

そのような場合のカウンセラーとクライエントのコミュニケーションは、たいがい噛み合っていません。カウンセラーの側が何か問いを発しても、そこから逸れるかのようにしてクライエントの話は展開していきます。下手をすると、だんだんカウンセラーは力づくになって、問題の核心から逸れないようにクライエントの話をコントロールするようになるかもしれません。

こんなとき、私たちはどうすればよいのでしょえか。

まずできることは、互いのやり取りがかみ合っていないことを口にするとよいのかもしれません。いま何が起こっているのか、互いの関係的側面に焦点を当てるわけです。それから先は、それぞれの立場によって違うのかもしれませんね。まあ、たいがいは、痛みを感じる核心から逃れようとすることで、クライエントの話がそれて行くことに目を向けるのかもしれませんが。

受動的攻撃的な傾向の強いクライエントは、カウンセリングに必要な内省力や洞察力という意味で限界があると言われています。つまり、あまり内省指向のカウンセリングによる援助が向かないということなのでしょう。しかし、これもまた古い精神分析のモデルが根本にある考え方であると思います。内省とは何か、洞察とは何か、精神分析モデルとは違う、別の考え方に依拠すれば、また別の「内省」的アプローチは可能なのです。

内省性や洞察について、私たちは再考すべきような気がします。

ではまた。

拍手[1回]

PR
フリーエリア
ブログ村のランキングに参加しました。お帰りの際に、よろしければポチッと。 にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村
プロフィール
HN:
札幌
性別:
非公開
職業:
カウンセラー
趣味:
音楽
自己紹介:
ニックネームは「札幌」です。カウンセリングのことを日夜研究しています。
バーコード
ブログ内検索
カウンセリング考 カウンセリングのなかの受動的攻撃性 Produced by 札幌
Designed by ninja-blog.com
忍者ブログ [PR]