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あれこれとカウンセリングのことを考えるブログです。
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こんばんわ。

ヴィルヘルム・ライヒのことを少しだけつぶやきます。

ライヒはもともとフロイトのそばに居た精神分析医です。抵抗分析、性格分析という技法を体系化し、精神分析の実践を深化・発展させた人です。けれども、フロイトにとってのアンファン・テリブルの一人でもあり、考えを異にして精神分析のサークルを離れてしまいました。

アメリカに渡ったライヒは、自分の発展させた独自の技法で実践もしていましたが、本業は科学者と言っても過言ではありません。さまざまな実験をして、科学的な検証をしたり、装置を発明したりしていました。なかには、雨を降らせる装置なんかもあります。アインシュタインと会って意見を交換したこともあります。

しかし、オルゴンボックスなる装置を販売して、逮捕・投獄されてしまいました。あやしい装置の認定を受けて、当局ににらまれたのです。本当かどうか分かりませんが、いわゆるパラノイアを発症していたとも言われています。マッド・サイエンティストのように見られていたのかもしれません。それ以来ライヒは、精神分析の世界では、口にすることもタブーにされたようです。

天才的な分析家であったライヒは、精神分析の世界ではすでに忘れ去られているでしょう。しかし、ライヒの考えを受け継いで、独自の技法を発展させた人たちは少なくありません。防衛分析のカイザーやシャピロ、ゲシュタルト療法のパールズ、バイオエナジェティクスのローエン、短期力動精神療法のデイヴァンルーやデラ・セルバなどです。もちろん、悪名高い?オルゴン療法を実践している人もいるようです。

日本の場合です。ライヒの日本語訳は、以前たくさん出版されていました。マルクス主義や性との関わりでよく読まれていたのです。「性格分析」は小此木先生の訳でまだ出版されていますが、残念ながら精神分析を逸脱した後半部分はカットされています。まあ、以前は、ライヒの抵抗分析の部分に関しては研究されていたのです。

ライヒについてその全体像を知りたければ、伝記が書かれていますから、それを読むとよいでしょう。へぇー、そうだったのかという驚きばかりです。

カウンセリングを志す者は、悲劇的な結末を迎え、その生涯をとじた、ライヒの全体像を知ってほしいと思います。特に、精神分析以後の彼についてです。何だかよく分からないけど「危ない人」だったんだという認識では、彼の残した多くの遺産を埋もれたままにしてしまいます。

ではまた。

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