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あれこれとカウンセリングのことを考えるブログです。
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こんばんわ。

今宵は、来談者中心療法、PCA、人間性心理学で著名な、カール・ロジャーズのスキャンダルについて触れます。

この出来事をスキャンダルと呼ぶのは行きすぎかもしれません。しかし、ロジャーズに、こんな過去があったことは意外なのです。

1950年前後のことです。おそらく、名著「クライエント中心療法」を執筆していた頃のことだと思います。ロジャーズは、かなり病態レベルの重篤なクライエントのカウンセリングを行っていました。そして、精神的に激しく動揺して、そのクライエントを同僚に任せて、しばらくの間雲隠れしてしまったのです。遁走です。自分自身もカウンセリングが必要になるほど揺らいでいて、お世話になったらしいのです。

おそらくこの出来事を通じて、受容、無条件の肯定的配慮共感的理解一致など、カウンセラーの態度条件に関するアイデアが結晶化していったのでしょう。

ロジャーズはその後、来談者中心療法を統合失調症の人たちにも試みています。チームを組んだ一大研究でした。けれども、チーム内のゴタゴタがあったり、いろいろな困難があって、結果はあまり良好とはいえないような気がします。

精神分析のフロイトがそうであるように、来談者中心療法のロジャーズも、虚像と実像のあいだにかなりギャップがあるようです。偉大で、優等生で、なんだかクリーンなイメージのあるロジャーズが、クライエントを置き去りにして遁走した経験があるなんて、本当に以外です。彼のカウンセリングを受けていたそのクライエントは、本当に大変な思いをしたでしょうね。ロジャーズ以上に。

カウンセリングを志す方々は、カール・ロジャーズは必ず通らねばならない人物です。流布している彼のイメージにとらわれずに、人間カール・ロジャーズのことを知りつつ、カウンセリングを勉強したいものですね。

ではまた。

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